MIC WORKS
ミクレニティの実績紹介

事前に事象の原因調査と解決策・回避策を検討、PMOでVDI導入とデータ移行の壁を突破

プロジェクト名

VDI導入支援

業種
総合人材サービス
期間
2年
規模
250名
主な課題
データ移行(移行方式の検討・検証・策定)
関連サービス・タグ
PMOソリューションサービス安定稼働支援リモート監視大規模プロジェクト

クライアントの課題・背景

・大手総合人材サービス会社における働き方改革およびセキュリティ強化施策の一環として、VDIの導入を検討。

・過去に何度か同じ施策をトライしようとしていたが、従業員が使用しているPC本体、物理サーバ等に格納されているデータ(グループ会社全体で1PB(ペタバイト)以上)を、データセンタへ移行することができず頓挫していた。

・データ移行作業に関しては、各事業会社の了承・理解を得る必要があり、その調整役も必要。

ミクレニティのミッション・戦略

・データ移行に関しては、事業会社によってNW環境(通信速度、有線/無線)や使用しているPCの機種、サーバの機種が異なり、社員のITリテラシーもバラつきが大きいため画一的な移行方式を策定するのは難しいが、事業会社ごとに個別方式を採ると今後は運用側が破綻してしまうため、そのバランスを見極めて方式を決定すること。

・VDIのシステム開発、VDI用のシンクラ端末の調達・配布、データ移行、運用設計の平仄を合わせ、各チーム間で取りこぼし(ポテンヒット)が発生しないようにすること。

・事業会社の業務を止めることなくスムーズにVDIの使用を開始すること。

実際に行った施策

・移行方式の検討、実現の可能性検証

・移行ツールの設計・実装

・移行状況の進捗管理方法検討、事業会社ごとの移行スケジュール策定

・移行開始後の運用設計支援

・各種調整(各Tのリーダー、事業会社、ステークホルダー)

成果

・移行の方式検討と、方式の決定後は移行の設計とあらゆるパターンでの検証を徹底的に行ったので、各社のデータ移行開始後から大きなトラブルはほとんど発生せず、計画通り2年かけてグループ会社全社のデータ移行を完遂することができた。

・データ移行は過去に何度も失敗していたので、PMは今回も上手くいかないのではと半信半疑であったため、データ移行が完遂できてPMも大変喜んでいた。

・最後の1年を残して自分は退プロしたが、チーム内の情報共有とメンバ育成をしっかりと行っていたので、チームとしてPJ完了まで完走できた。

担当者コメント

Project Member
コンサルティング部 PJ担当 M氏

不安定なPJ立ち上げ時期

PJの立ち上げ時期は体制が決まっていなかったりPJのスコープや方針もあいまいな状態が続いていて、このPJは大丈夫なのか?ととても不安に思った。

また、実際にPJが動き出してからは、当初自分が担当する予定だった役割とは全く違う、未経験の「データ移行」チームのリーダーを担うことになった。

データ移行に関連する登場人物それぞれがいつどこで何をどのようにやるのか、後続作業は何かなどの作業全容をデザインしたり、各社/各拠点/データセンターのNW環境や通信帯域を調査して、ネットワーク通信を使ったデータ移行の際にボトルネックになる箇所がないかを確認したり、検証時点で発覚した移行後のファイルやフォルダのアクセス権限が正しく付与されていない、事象の原因調査と解決策・回避策を検討するようなところはかなり苦労した。

マインドチェンジ、自主性、とにかく前へ

データ移行Tのリーダーを務めるにあたり、まず「私たちのチームは、データ移行という新しいサービスをグループ会社に提供するチームだ」というマインドチェンジを行った。

そうすることで「協業者だから(指示を待つ)」とか「未経験者だから(教えてもらえる)」という甘えに近いものを排除して、新しいサービスを提供するために、何をどうすれば良いかを自分で考えることができた。

そして「できない」「分からない」で立ち止まらず、一歩でも半歩でも物事を前に進めることを心がけた。

今までは「(協業者は)お客様のご要望に対して120%で応えれば良い」というスタンスで従事することが多かったが、お客様の社風が(協業者であっても)自主性を尊重してくれる社風であったことがこのようなマインドチェンジの呼び水となり、自身を大きく成長させてくれた。

朝ランでの気づき

移行チームが立ち上がった当初は暗中模索の感じは否めず、なかなか見通しが立たない、上手く進まないという状態が続いていた。

そんな中、運動不足解消と気分転換を兼ねて朝ランニングを始めてみたのだが、坂道になって呼吸が苦しくなりまだまだ先は長いな・・と弱気になりかけた時に、足元だけ見て走っていたらいつの間にか坂道を上りきっていた。
キツい坂道を上りきったあと、「結局そういうことだよな(仕事も目の前のタスクを一つ一つこなして行くしかないんだよな)」と改めて確認できたことは良かった。

朝ランニングが奏功したかは分からないが、結果的に暗中模索の状態は半年程度で脱することができ、その後は前述のとおり試行錯誤しながらC/Oに向けて邁進することになる。

柔軟性と高い機動力でご要望にお応えします

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