MIC WORKS
ミクレニティの実績紹介

リスケジュールされた大規模プロジェクトを成功へ導く。管理プロセスの徹底・報告最適化・コスト削減を実現した、海外ベンダーとの事例

プロジェクト名

大手電機メーカー、マネジメントシステムの導入・改善

業種
電気メーカー
期間
2.5年
規模
100名超え
主な課題
海外との連動、PMO、再稼働プロジェクト
関連サービス・タグ
PMOソリューションコスト削減コンサルティング支援マネジメントレポーティング大規模プロジェクト海外オフショア開発海外ベンダー

課題・背景

・中国でのオフショア開発も行うため、管理プロセスの導入定着は急務
・プロジェクト全体を効率的に管理するためにPMOを設置する必要があったがSI会社や自社内に適任者がいなかった

ミッション・戦略

大手SI会社の豊富なノウハウを活用して管理プロセスの導入と定着を急ピッチで進め、国内外でのリソース活用やコスト削減が可能となるプロジェクト管理ツールの選定と導入が必要。
プロジェクト全体の効率的な管理を実現させるために、リスクマネジメントを徹底し、トップ層への情報提供を最適化することで、組織全体のプロジェクト遂行力を向上させることを大きなミッションとしました。

実際に行った施策

・PMO組織の立ち上げ
・大手SI会社の蓄積されたノウハウの引継ぎ
・各種管理プロセスの導入(進捗管理、課題管理、変更管理)とPMに対する意思決定支援
・プロジェクト管理ツールの選定と導入支援
・オフショアベンダーの選定からナレッジトランスファー、カットオーバー後の保守・運用までの育成
・リスクマネジメントの実施とマネジメントレポーティング(統括部長向け) 等

成果

・現場レベルでの管理プロセスが徹底され、進捗状況、課題状況の可視化が実現できた
・トップ層に対する報告をタイムリー且つ正確に行うことができた
・ベンダーの作業管理を徹底し、無駄な作業を減らし、コスト削減へ貢献した
・海外ベンダーへのコミュニケーション強化を徹底し、国内ベンダーと同等の成果を挙げつつ、ランニングコストの軽減に多大に貢献した

担当者コメント

Project Member
コンサルティング部 プロジェクト担当Y氏(PM兼PMOリーダー歴13年)

運用保守体制の統合とオフショア展開プロジェクトの課題

ベンダー数は7社、そして各社で運用保守対象システム数は約20、その運用保守体制の統合と同時に海外へのオフショア展開プロジェクトという事で、クライアントのPM補佐という位置づけでアサインされましたが、クライアント様も収集がつかない程、まとまりも整理もされていない状況でした。

統一された管理プロセスの導入と定着

ベンダーによっては管理手法だけでなく、問題課題レベルも異なり、なされるべき評価基準もばらばらで不明な点が多い中、ゆくゆくは海外へオフショア展開も控えていたため、早急に統一された管理プロセスの導入と定着に力を注ぎました。

様々なベンダー、海外オフショア会社、そんな環境に対する統一された管理プロセス導入を考慮し、まず最初は体制強化に取り掛かり、プロジェクト全体のPMOの設置、及びシステム側リードも弊社からアサインし、とにかく意識の統一とゴールをひとつにする事を常に心がけてました。

「やり方」「捉え方」が異なるためプロジェクトの目的が見失いそうに

1番苦戦した部分としては、各ベンダーにより「やり方」「捉え方」が異なるためプロジェクトの目的も見失いそうにもなりましたが、他ベンダーとの足並みを揃えるために管理プロセスや評価基準を初め、オフショアを考慮した成果物の妥当性に対する認識合わせを徹底して行いました。

それら全てのプロセスの舵取りの責任として、大小問わず認識齟齬が発覚した際は徹底的にプロセスに則り、ひとつひとつ整理していくにつれ、自然とプロセスの定着化が浸透され、気が付いた頃には多少の業務インパクトレベルの問題課題が発生してもメンバー同士で解決される状況になっており、その時に「このプロジェクトは必ず大成功する!」と早まりながらもそう確信していたのを覚えてます。

言葉の壁と文化の違いへの対応

次に苦戦した部分はやはり言葉の壁と文化の違いによるものでした。どんなに正しい言葉で伝えても、そもそものやり方や考え方が異なる事もあったので、マニュアルは丁寧に分かりやすく作成したものの、ただ読み込んで理解するだけでは相当な時間を要すると早い段階で察したため、途中からオフショア各メンバーと肩を並べて真横で実際に対応するところを四六時中フォローする体制に変えてオフショア展開に臨みました。

最初は想像以上に時間を要しましたが、同時に多大な人間関係構築にも繋がり、終わってみれば期間内にスムーズに進める事ができ、最終的にはベンダー数社によるオンサイト対応よりも大きな予算削減だけでなく、正確かつ統一された運用保守対応が可能となり、予想以上の成果をあげる事に成功しました。

管理プロセスと人間関係の構築の重要性

プロジェクトが終わってみて、抜け漏れのない管理プロセスを準備していたつもりでも、そのプロジェクト毎、またはベンダー毎だったり、ましてや国が異なるとそれぞれに合致したプロセスや手法でないと通じない事もあり、臨機応変に管理プロセスやルールを検討・模索し、そのプロジェクトにあった管理プロセスを構築しないといけず、それを完成させたら後は徹底的に浸透し、同じゴールへの熱意と時と場合によっては1to1となる様な体制強化をする事で、プロジェクト全員の気持ちがひとつとなり、大成功へと繋がったと思います。

管理プロセスやルールがいくら準備万全であったとしても、結局のところは人間関係がしっかりと構築されなければ何事も成功しないと身に染みた経験であり、プロジェクトを無事に終えた時のあの瞬間の全員の達成感と喜びは一生の宝物です。

柔軟性と高い機動力でご要望にお応えします

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